ありましたから、お客様はわからずにご来場になりました。それはそうですよね、みなさま初めてBunkamuraにお越しになるんですから。
そうなるともぎり係はオーチャードホールのご案内も必要になり、本当に大変だったと思います。
それでも第一期生はやってのけてくれましたね。
そのためには長い時間をかけての研修が必要で、この「教習用チケット」も大量に納品していただいたことでしょう。
もうひとつ、もぎり係が注意していることはチケットを切る中で「魔の時間帯」がある、ということ。魔の時間帯は、一番もぎりミスが出る時間帯。①開場してすぐ、②大きな来場者の流れがいったん切れた時、③開演5分前頃から開演まで、こんなところでしょうか。
①は、まだ切る作業に慣れていない上に、大勢の来場者を捌かなくてはなりませんので、気持ちに余裕がない時間帯です。
②は、逆に大きな流れが切れて「ほっ」とした時。
③は、ギリギリで来場されたちょっと慌てたお客様が相手なので、こちらも慌ててしまうことがあります。
常に慌てず、冷静に、をモットーに劇場玄関に立ちます。
もぎりができるようになると案内係も「ベテラン」の域に入り、どんどん仕事が面白くなりますね。

研修用のチケット