現帝劇最後の上演「レ・ミゼラブル」観て参りました。
ファイナルとあってさらに、チケットの取れないこと、取れないこと。
それでもなんとか観てきました。
私は、ここ10数年くらい観てないですが、行く度に買っているプログラムは9冊ありました。
初演に比べると、別物って気がするなあ、って初演贔屓も困ったものです。
いつから観てないんだ?!
舞台が八百屋でもなく、回り舞台でもない……、けっこう前から回ってないんでしょう💦。
装置/セットが多くなっていて、演出も細かくなっており、解りやすいですね。初演は装置/セットが少なく、いわば想像力で観ていた部分もあったと思います。
なので、私が「【ほたるさん】と呼ばれて」に書いている、ガブローシュが足を撃たれるシーンとかはありません。舞台が回らないので、学生たちが作った砦(とりで)の裏側は見ることができませんから。アンジョルラスの、砦での絶命シーンもありません。
ジャン・バルジャン;私の好きなタイプのバルジャン❤。
「銀の燭台」で生まれ変わったバルジャンが、ファンテーヌを救ったことで出会った「コゼット」。コゼットを守り抜く慈愛に満ちた彼の「魂」。また、素晴らしい 🎵彼を返して を聴くことができました。
アンジョルラス;私はちょっとすさんだ感じのアンジョルラスが好きです。
今回出会ったアンジョルラスは、純粋にひたすら心の赴くままに民衆をフランスを救おうと立ち上がり、学生たちを鼓舞する。これまた素晴らしいアンジョルラスでした。
*「意見には個人差があります」(笑)
テナルディエとテナルディエ夫人;駒田さんともりくみさんでした。レ・ミゼラブルキャストの中で一番年長組のお二人(たぶん)。それでも私より年下でしたよ。初演の1987年は、子役さんをのぞいて出演者は私とどっこいどっこいの年齢でしたのに。そんなことはどうでもいいですね(苦笑)。
コミカルな役どころ。
二人が経営する酒場でのシーンは、いつもリラックスして楽しめます。
しかし、この二人が物語の中で重要な鍵を握っています。
コゼットの養い親の二人。数奇な運命に翻弄されるバルジャンとコゼットは、この二人とも深い関りを持って行くことになります。
変わってるといえば、ファンテーヌ臨終のシーンで看護師さんたちの被っている「ナース帽」。この時代、たぶんシスター(修道女)が看護師さんを兼ねているのでは、と思いますが、この「ナース帽」が一度見たら忘れられない。なんというんでしょうか、大きい白いつっぱった布、繊細な凧みたいなイメージ。この帽子を被ったつれ(鳳蘭)さんを見るのが好きでした。このナース帽も、今では見られなくなりました。
「初演に比べると、別物って気がするなあ」などと申しましたが、やっぱり、なんといってもレミはレミ、素晴らしい。
圧倒的な力?エネルギー?で、観るものを惹きつける。
手に汗握って、やっと一息つけるのが休憩時間。後半もあっという間にフィニッシュ。
好きですね。
今回だって、一番最初の音楽を聴いたとたん、滂沱の涙が頬をつたいました。
たくさんたくさん好きなシーンはありますが、私のベストワンは、フィナーレの、
🎵彼ら主の国で 自由に生きる、鋤や鍬を取り 剣を捨てる 、、、、、(この後 🎵列に入れよ と続く、男女混声合唱が限りなく美しい)。
この歌を聴くと毎回トリ肌が立ちます。
帝劇がリニューアルオープンを迎えるのが2030年の予定、また、ぜひ帝劇の舞台で「レ・ミゼラブル」を観たいものです。

プログラム 9冊ありました